2017年11月8日、東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県飛騨市)にて、東京大学次世代ニュートリノ科学連携研究機構の発足式が行われました。
次世代ニュートリノ科学連携研究機構は、東京大学の宇宙線研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構および大学院理学系研究科の三つの部局が協力し、ニュートリノ研究や実験技術開発を通し、本研究分野の未来開拓を行うことを目的として2017年10月1日に発足しました。特に、基幹設備となるハイパーカミオカンデ計画の推進を目的とし、将来ハイパーカミオカンデが実現した場合にはスムーズに研究が進められるように、「理論と実験・観測が強く連携した研究体制の構築」と「世界の中心となるニュートリノ研究拠点の創設」を目指しています。
このたび、本機構の創設にあたり、関係者や共同研究者など約100名が参加して発足式を行いました。式は梶田隆章 機構長の挨拶で始まり、主催者を代表して羽田正 東京大学理事・副学長、続いて武田洋幸 大学院理学系研究科長、村山斉 カブリIPMU機構長から挨拶がありました。さらに、西井知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長と都竹淳也 飛騨市長から祝辞をいただきました。新たに設置された連携研究機構の看板が除幕されると、出席者からは歓声とともに大きな拍手が湧きおこりました。最後に参加者全員で集合写真を撮影し、ハイパーカミオカンデ実現とニュートリノ研究のさらなる発展に向けて新たな体制が整ったことを祝いました。