ガンマ線は、宇宙線の源となる天体や星間空間で、高エネルギー宇宙線が物質や磁場、光子などと相互作用することで発生し、宇宙空間を真っ直ぐに横切り、銀河を越えてやってきて、私たちに遠い宇宙についての情報をもたらしてくれます。東京大学は、ガンマ線が大気の中で作る空気シャワーから発生するチェレンコフ光を、地上の望遠鏡で捉えるチェレンコフ宇宙望遠鏡アレイ(CTA)プロジェクトに参加しています。CTA日本グループには東京大学を含む29の大学や研究機関が参加しており、スペイン・カナリア諸島のCTA北サイトにおいて、大口径望遠鏡(LST)の建設や運営・管理し、高エネルギーガンマ線天文学の推進に貢献しています。また、チベット実験、アルパカ実験でもガンマ線由来の空気シャワーを判別し、観測しています。